入院:Field Hospitalの入院想定、早期退院への工夫

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  • #6790 返信
    甲斐聡一朗
    ゲスト

    日赤 Emergency Hospitalの派遣期間は、最低4ヶ月と伺いましたが、研修ではそれでも入院した患者はできるだけ早く退院させる(できるように努力する)というお話を伺いました。そこで、入院想定と早期退院への工夫を教えてください。

    1)入院想定
    自然災害でField Hospitalが派遣される状況では、入院状態のまま紹介(転院)できる医療機関もあまりないと想像しますが、実際のField Hospitalの環境で、入院日数はどれぐらいを想定されていますか。内因性、外因性など疾患によって、また病院の置かれた周辺環境によっても、大きくかわると思いますが、大雑把で良いので、想定を教えてください。

    ちなみに外傷手術症例に関して、あるEMTではminor surgeryは当日退院、major surgeryであれば3-5日程度の入院を想定しているようです。またIDFは文献報告ではハイチ地震(2010)で95%の病床利用率、早期外来フォロー体制に切り替えた結果、平均1.4日の入院日数になったと聞いています。現場経験豊富な赤十字のご経験を伺えると嬉しいです。

    2)早期退院への工夫
    早期退院に向けた工夫はありますか。基本の早期リハビリテーション介入。早期の自宅環境把握・紹介先医療機関探し以外には何か具体的な工夫はありますか。創外固定のまま自宅退院(賛否両論あると伺いました)もありえると伺いましたが、そのような工夫は他にもありますか。

    #6796 返信
    admin
    キーマスター

    まずわれわれの経験で占床率が95%にもなったことがなく(戦傷外科は別)、ベッドが足りなくなりそうとなったことはありません。
    minor surgeryはそもそも入院しない。自宅が壊れて行き場がない、当日帰る手段がないなどの理由でごく短期の社会的入院はあり得ますが。
    従って主な入院の適応は、体幹部の外傷で手術をするケース(まれ)、牽引、切断、創外固定、物理的に外来に通って来れない人でしばらく包交が必要な人、脊損、入院が必要な内科疾患(肺炎、こどもの下痢)、急性腹症、産科(分娩、帝王切開)
    なので、フィールドホスピタル全体で入院期間というのは想定していませんが、それぞれの個別の入院期間は、
    体幹部外傷:後送病院あれば数日から1週間だが、通常自施設でみること多し。この場合は数週間
    牽引:子供で1ヶ月、おとなだと2ヶ月あるいはそれ以上
    創外固定:早期退院させる考えと、はずすまで入院させておくという2つの考え方あり、前者なら数日、後者なら最低1ヶ月(リハビリを考えるともう少し長くなる)。
    切断:1-2ヶ月
    物理的に外来に通って来れない人でしばらく包交が必要な人:1-2週間
    脊損:リハビリ込みで1ヶ月
    入院が必要な内科疾患(肺炎、こどもの下痢):数日から1週間
    急性腹症:手術したなら(アッぺやかんとんヘルニア)1週間
    分娩:24時間
    帝王切開:2-3日(このあたりは現地の医療機関がどのくらいで退院させているかに合わせる)
    注:戦傷外科の外傷は種々の理由で災害時よりもっと長くなります。

    ですので、ハイチ地震で平均1.4日というのはどういうcontextだったのか?というのが率直な感想で、われわれの経験でそんなに短いturn overは経験したことがなく、1日で帰れるようなのは入院させずにたいてい外来で帰すと思われます。
    最低4ヶ月という活動期間も上記入院期間を想定したものです。(実際の過去の展開例では4-12ヶ月)

    早期退院の工夫は、本研修でも行った早期リハビリ以外はとくにありません。

    #6800 返信
    甲斐聡一朗
    ゲスト

    ご説明ありがとうございます。入院期間についてイメージがつかめました。

    Farfel, A., Assa, A., Amir, I. et al. Haiti earthquake 2010: a field hospital pediatric perspective. Eur J Pediatr 170, 519–525 (2011). https://doi.org/10.1007/s00431-011-1423-8

    この文献にハイチ地震2010における、Israel Defense Forces Medical Corps (IDF-MC)と、
    University of Miami field hospital in Haiti (UMHH)の入院期間の数値が書かれていました。

    ・IDF-MC(72床) 平均1.4日
    ・UMHH 地震関連外傷 中央値13日 非関連の外傷 中央値6日

    この違いの理由として、リハビリテーションサービスの有無(UMHHあり、IDFなし)。UMHHに長期管理を必要とする重傷患者が集められたことが考察されていました。「病床利用率95%」は別の文献に書かれていたようです(すぐに見つかりませんでした)。

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